こちらで活躍している日本人2名と米国人名のプレゼンテーションとネットワーキングという構成。現地で活躍する方の体験談を交えたお話はテクノロジーとか素人な私にとってもとてもためになる点が多かったので、内容を簡単にまとめてみた。
■シリコンバレーで起業して10年以上の日本人の方
「スマートグリッドに潜む破壊的イノベーション」
米国はIT産業強化を国策としてやっているので、ITインフラ関連産業では日系企業は入り込む余地はほとんどなく、可能性を感じているのはスマートグリッド。ここでいうスマートグリッドとは、都市のインフラをITで効率化していこうという話。アメリカ市場は抑えられているので、日本企業は米国でノウハウを学んでブルーオーシャンなアジア市場に活路を見いだすのが良いのではとのこと。
米国は自由競争ということで知られているが、米国政府は国策産業では他国企業の排除する動きがあったり、自国の高付加価値技術は温存していたりという側面もある。
■日本企業で米国企業とのM&Aを担当している日本人の方
「事業会社の立場から見たM&A ・PMI」
購入前の段階では、徹底的にリサーチしこの企業以外ないと社内の関係者を納得させることが大事。ポストM&Aのフェーズでは統合をスムーズに進めるには、良い企業カルチャーの醸成が大切で、それには各企業のものを持ち寄るのではなく新しいカルチャーを一から作っていく方が従業員の賛同も得やすくスムーズとのこと。
M&Aによる社員のリストラはなく各フェーズで買収される側の企業の意見も尊重したことが功奏したとのこと。中国・インド系はハードネゴシエーターで、米系だと大胆なリストラをされる可能性が高いとので買収される側としてはしんどい状況になりやすいらしい。
■米国スタートアップの方の話「Achieve Real Time Hadoop performance with In-Memory acceleration」
気付いたこと
・米国のスタートアップはスケールが大きい
エンジニアでもスタートアップ関連で働いていたわけでもないので、住んでもなお、シリコンバレーがどんなところかあまり実感なかった。でも、実際に現地でスタートアップをしている人の話を聞いて、実際に真剣にイノベーションを起こそうとしている人たちがわんさかいるということを実感した。しかもそのイノベーションは、インフラやプラットフォーム等何かを根底から変えてしまうようなもので、とてもスケールが大きい。一方、日本のスタートアップは既にあるプラットフォームに乗っかって何をするか?みたいなところに終始したものが多い気がして小粒感が否めない印象(あくまで素人一個人の感想です)。・駐在員のiPhone、iPad所有率が高い!
日本よりiPhoneが割高な米国ではビジネスパーソンでもAndroidユーザーが多いが、日本人駐在員はほぼみんなiPhone。しかも会社から支給されているのか、iPad片手にプレゼンを聞いている人が多かった。・日本人がたくさん集まるとそこは日本コミュニティ
日本での講演会よりも質問は活発に出たけれど、名刺交換とかネットワーキングの仕方とかは、日本社会そのもの。普段は違うんだろうけど、日本人同士で集まるとそうなるのかね。主婦をしているとなかなか触れることが出来ない、ビジネス的な話を聞くことが出来て、とても有意義な時間だった。
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