2014/02/12

Heath Ceramics: ミッドセンチュリーモダンのカラフルな陶器

サンフランシスコ、ミッション地区の外れにあるHeath Ceramics(ヒース セラミックス)のショールームに行ってきた。

ミッドセンチュリーモダンの陶器メーカーHeath Ceramicsは、1948年Edith Heath(エディ・ヒース)によりサンフランシスコ対岸の小さな街、サウサリートで誕生。

シンプルで機能的ながらもカラフルなダイニングウェアは、食卓に彩りを添えるだけでなく、世界中のレストランやカフェでも使用されている。Edithのオリジナル作品はMOMAやLACMAといった美術館に所蔵されている。

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古くからタイルはカリフォルニアの代表的な建材であった。年間通じて降り注ぐ太陽光、材料となる天然素材が豊富なこと、天然ガスが比較的安価に手に入る等から、1930〜60年にはセラミックはカリフォルニアの一大産業となった。ピーク時には800以上あったが、現在まで続いている工房は少ない。
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2004年、Cathy(Creative Director) & Robin(Managing Director)が創業以来家族経営だったHeath Ceramicsを買い取り、伝統をそのままによりサスティナブルで現代的な物作りへとシフトした。サウサリートに加えサンフランシスコに第二工場とショールームを、フェリービルディングとLAにも直営店舗をそれぞれオープン。Chez Panisse(バークレーのオーガニックレストラン)やアーティストとのコラボレーションラインの展開等も行っている。
カラーファミリーごとに並べられたカラフルなダイニングウェア。
色の組み合わせに迷ってしまうけれど、形や質感(マット、ツヤ有り)、地の土の色を残した部分等、どこかしら共通点を持たせてデザインされているので、異なる色同士で組み合わせても不思議と統一感がある。



ガラス越しに見えるのは併設の工房。
大量生産となった今でも60年前と変わらず、手作業で作られている。成形には型を使用しているため、ハンドメイドながら形は均一。やや厚みがあるため持つとずっしりと重いけれど、手にフィットしやすく温もりを感じる。









テーブルコーディネートや、ミッドセンチュリーモダンのインテリアとの組み合わせ等、見ているだけでも楽しい。電子レンジや食器洗い機にも対応しているので普段使い出来る。値は少々張る(マグカップやサラダ用のプレートで30ドル程度)ので初期投資は必要だけど、少しづつ買い足して長く使って行きたい。

オリジナルのタイルも、美しいサンプル数々に見とれる。ミッドセンチュリーモダンの家具との相性も抜群。

自社の食器やタイル以外にも、インテリア関連の本や写真集、カトラリーやリネン等も扱っている。シンプルで上質なものばかりで、ヒースの世界観に合っている。美しさにもお値段にも溜息が出る。

併設されているBlue Bottle Coffeeのカフェでは、ヒースの器でコーヒーを飲める。

こことサウサリートの工房では、ファクトリーツアーも実施されている。サウサリートにはアウトレットもあるそうなので、暖かくなったら行ってみようと思う。

*日本でも一部セレクトショップで取り扱いがあるようです
Beams
Playmountain


Heath Ceramics
サンフランシスコ ミッション地区
2900 18th Street
San Francisco, CA 94110

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