ベイブリッジの真下にあるPier24は、Ferry Buildingからも徒歩5分程。ゲートをくぐって左手の建物がギャラリースペース。
ちなみにサンフランシスコの海辺のエリアには、Pier24の他にもPier39(フィッシャーマンズワーフ)やPier17(TCHO)等、使われなくなったPier(埠頭)を活用したレストランやショップがたくさんある。
Pier24に展示されている写真はすべて、投資銀行家Andy Pilaraのプライベートコレクション。ある時ふと立ち寄ったサンフランシスコのギャラリーで、Diane Arbusの作品を購入したところからはじまったPilaraのコレクションは、20世紀アメリカのドキュメンタリー写真からコンテンポラリー作品まで多岐に渡る。コレクションには、Robert Frank、William EgglestonやRichard Avedonといったアメリカの写真家をはじめ、世界各国から2000を超える作家が名を連ねる。森山大道、杉本博司、川内倫子等日本の作家の名前も含まれている。
Pilaraは、それらコレクションを展示するため、使用されなくなったPier24の、、、に私設ギャラリーを開いた。2800スクエアフィートある展示スペースは、SFMoMA写真コーナーの4倍の広さであり、写真展示スペースとしては全米の美術館やギャラリーの中で最大とのこと。
全てのコレクションが展示されているのではなく、ローテーションで様々な企画展が行われている。現在は、A Sense of Placeという展示の期間中で、Andreas Gursky、Lee FriedlanderやWolfgang Tillmanといった写真家の作品が展示されている。
写真の展示だけでなく映像やインスタレーションも。大量の写真の山は圧巻。
個人的には、1970年代アメリカのロードサイドを写したStephen Shoreの作品群が一番印象に残った。看板や車のレトロなデザインと、ゆったりとした空気感が古き良きアメリカという感じで、懐かしくも新鮮だった。当時はありふれた景色でも今となっては貴重な記録だし、見るものに新鮮な驚きを与えるという意味ではアーティスティックでもある。記録とアートという写真の二面性を感じた作品だった。後は、東京で見逃したAndreas Gurskyが見られて良かった。本当に端から端まで一直線で驚いた。
Pier24は、平日のみの開館で入場無料。ただし事前予約が必要で、10時15分、13時15分、15時15分の各時間枠10名の先着順。撮影はフラッシュをたかなければOK。
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