アメリカはエンタメの本場でもある、ということで最近定期的に映画を観ている。価格は、大人が10ドル前後で、映画館によっては午前中半額等の設定もあり、リーズナブルに楽しめる娯楽だ。
今回観てきたSPOTLIGHTは、The Boston Globeの調査記事を扱うSpotlightコーナーを担当するチームが、長きにわたり隠蔽されてきたカトリック教会の聖職者による子供の性的虐待というスキャンダルを暴いた実話を元にした映画。登場人物は全て実名で、実際の調査記事はピューリッツァー賞を受賞したそうだ。
記者たちは、核心に迫ろうと関係者への接触を試みるが、社会への影響力の大きい聖職者のスキャンダルということで関わりたがらない人も多い。一方で、被害者の多くは今も苦しんでいる。教会関係者からの圧力もあり、会社としても真相解明への可否は分かれるが、やはり聖職者といえども責任を追及すべき、というSpotlightチームの強い思いと行動が、真実が明るみにしていく過程が淡々と描かれている。
アメリカで映画を見るといことは当然、日本語字幕がないため、全ての情報が英語で提供される。本作は、少ない手がかりから徐々に核心に迫るという構成で、登場人物の会話を基にストーリーが展開していくため、理解するには高度な英語力が求められる。私の英語力では、ヒアリングと理解が追いつかない場面もあり、周りが笑っている中自分だけ笑えないという場面か何度もあった。それでも、記者と取材対象との駆け引きにおける心理描写が巧みで、見応えのある映画だった。
「SPOTLIGHT」: http://spotlightthefilm.com/
監督: Tom
McCarthy
脚本: Josh
Singer, Tom McCarthy
出演: Mark
Ruffalo, Michael Keaton, Rachel McAdams
全米公開: 2015年11月6日(日本公開は未定)
The Boston GlobeでのSpotlight特集記事
http://www.bostonglobe.com/arts/movies/spotlight-movie/
http://www.bostonglobe.com/arts/movies/spotlight-movie/
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