ニュージーランド産のウルトラファインメリノウールを使用した95ドルのスニーカー、Wool Runnersは、既にサンフランシスコのスタートアップ界でカルト的な支持を得ており、TechCrunchのスタッフなどにも愛用者がいるとのこと。
Wool Runnersを生産・販売するAllbirdsは、靴メーカーとしては珍しくVCから資金調達しており、これまでに2ラウンドで米国のVC等から9.95Mドル調達している。ちなみに、投資家にはメガネブランドWarby Parkerの共同創業者、Dave Gilboaも名を連ねている。
Business Insiderの記事によると、ファウンダーのTim Brownは、元サッカー選手。選手時代に主にスポンサーから多くのシューズを提供される中で、スポーツ用高性能シューズやファッション性の高い靴には、常にイノベーションや変化があるにも関わらず、日常使いのスニーカーは変わり映えがしないということに気付いた。そして、日常使いのスニーカーにもイノベーションを起こせるのではないかと考え、2010年のワールドカップ後に選手を引退した後、一からデザインを学び、ウールを使用した世界一履き心地の良いスニーカー、Wool Runnersを作った。2014年にクラウドファンディングのKickStarterで$100,000のプレオーダーを受けたことで、サンフランシスコでJoey Zwillinger(再生可能燃料の起業家)と共に本格的にビジネスをスタートさせた。
早速、パッケージが届いた(現状オンライン通販のみ*)ので、開封、着用してみた。
*販売は現状、アメリカ、ニュージーランドのみ。
パッケージは、ミニマム。ブランド自体、 サスティナブルなブランドを掲げており、一般的なものと比較して40%少ない材料で出来ている、この配送用パッケージは特許申請中。
鏡開き風に開けた時の図。
左右の箱を開けると、 左右のシューズが出てくる。
梱包材は、靴の中に入っている型崩れ防止の紙、先端の仕切りの紙、30 daysトライアルのガイダンスが書かれた名刺より小さいサイズのカードのみ。ちなみに、靴は履いた後でもトライアル期間中であれば返品可能(アメリカの一般的な返品ルールは日本と比較してかなりゆるいが、靴は一度履いたら返品できないケースがほとんど)。
遂にシューズとご対面。うーん、ウールの肌触りと柔らかさは想像以上だけど、ソールが写真では白だったのに、グレーになっているのには少しがっかり。全体として少し安っぽく、プロトタイプ感があるのも否めない。
気をとり直して1日履いてみた感想は、 最初少し圧迫感があったけれど、すぐに馴染んで靴を履いていることを忘れてしまうくらい軽く、クッション性も十分。この日気温は98℉(摂氏に換算すると36℃オーバー!)だったこともあり、ウール素材はちょっと暑く感じたけど、Allbirdsのサイトにも記載がある通り、ウールは汗を吸収するため、履き心地はさらっとしており快適だった。歩いたり軽いランニングは問題なさそうだけど、Wiredのレビューにもある通り、本気で走るにはちょっとサポートが足りないかな。汚れたら、紐を取って洗濯機で洗えるそうなので、この秋冬、履き倒そうと思う。
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